初 山菜採り 2010
子モグラの部活の合間をぬってやっと山へ・・・。
今回はいつもの会津に日帰りの予定で出発。
まだこの時期会津は雪が残っていて沢に入るのは無理。
(無理というのは、子モグラとモグラを【師匠】一人でフォローするのが無理
という意味で、沢に慣れた方ならば、充分OKでしょう。)
それで目的は【山菜】にしぼって出かけました。
P.M 7:00 いつものお宿でおいしい夕食の宴。 ※1
本日のお献立・・・
食前酒・・・桃 酒
前菜・・・春キャベツ寿司・花わさび・ふきのとう入り玉子焼き・花豆・せりじゅうねん和え・
こごみの生春巻・あざみ天・地鶏くんせい・野甘草・ふきのとうみそ
とうふ・・・こごみどうふ
小鉢・・・よもぎまんじゅう こごみをのせて
洋皿・・・会津地鶏 こごみソース・春キャベツ・新玉ネギ・ごぼう・かたくりの花
香り鉢(山菜五点盛り)・・・あさつき・行者にんにく・山人参ごま和え・うどみそ・ふきのとうポン酢
揚げ物・・・たらの芽・こしあぶら・筍の子・はりぎり・こごみ
お食事・・・こごみご飯
みそ汁・・・どんこしいたけ
香の物
水菓子・・・春キャベツのムース
食後・【師匠】と子モグラは再度温泉へ・・・。
私は部屋で待機。んっ?待機って???
布団を取りにいくタイミングを待っていたのです。
本日はお客様であってそうでない。
微妙な位置関係におります。
なぜって???
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今をさかのぼる事、9時間前。
沢山の山菜に囲まれることを期待して、着いた会津。
まずはいつもの【あさつき】がたくさん採れるポイントへ向かう。
そこへ行くまでに難関ポイント3箇所。
1ポイント目・・・雪・・・クリア。
2ポイント目・・・雪・・・クリア。
3ポイント目・・・雪・・・残ってる〜〜〜。
通れません。
そこに駐車して歩くという手段もありましたが、すでに1台止まっている。
そこに無理無理止めてしまったら、後からきた車がUターンできなくなります。
しかたなく他の場所へ移動。
しかしここが残っているということは・・・他はもっと残っているかも・・・?
帰り1ポイント目に差し掛かると対向車が来た。
【師匠】は車を左に寄せる。
前日の雨のせいで、左側は水溜りになっている。
しかし、対向車は進んでこない。
「もっと寄ってほしいのか?通れるだろうに・・・」
っと思っていましたが、【師匠】がしかたなく更に左に寄った。
まだ対向車は動かない。
っと、次の瞬間・・・
車が左に大きく傾いた。
「はまった〜。」
水溜りで見えなかったが、どうやら左側が溝のようになっていたらしい。
そこに昨夜の雨で柔らかくなった土が崩れて、滑り落ちてしまったらしい。
いそいで降りて確認する。 ※2
車の前後の水溜りは浅い。きっとそこは常にすれ違う車が止まる場所で他の場所より地面がへこんでいたのだと思う。
対向車の運転手(じいさまだった)、降りてきて「はまったか〜?大丈夫か〜?」(じじい)
大丈夫か?って、貴方が早く通ってくれないからこっちがはまったんじゃないですか〜!!!
って、怒鳴ってやりたい気持ちをぐっとこらえ・・・無言。
「一緒に押すから。」(じじい)
って、当然でしょう、っと言いたいのをこらえて・・・無言。
しかし・・・動かない。
私の車はFFです。
今の車の状態は前輪のが埋まってる。タイヤの半分は水没している。
後輪も似たような状態。
しかも動かそうとタイヤを回したので、前輪は下から上がってきた泥にタイヤの周りを壁のように囲まれてしまった。
「ロープがなんか持ってないか?引っ張ってやるから。」(じじい)
『やるから』・・・なんかえらそうじゃない???
あんたのせいで私のかわいい車が泥まみれになってるのに〜〜〜!!!って噛み付きたいのをこらえて・・・ないです。
状況をすばやく判断した【師匠】はどこかに電話をして、じいさまに退去願った。
「この先雪で通れませんよ。」(【師匠】)
じいさまは【師匠】の忠告も聞かずにス〜〜〜っと私の車の横を通って行った。
さっき今みたいにス〜〜〜と通ってくれたらうちははまらずにすんだのに〜〜〜!
って後ろから怒鳴ってやりたい衝動をじっとこらえて・・・無言。
【師匠】が電話をしたのは、いつもお世話になっている宿。
ご主人に救助をお願いしたのでした。
すぐに来てくださるというご主人を待つ間、子モグラと私は近くを散策。
「おたまじゃくしがたくさんいるよ〜〜〜。」(子モグラ)
「え〜〜〜?どれ?」 「でもここ水溜りだよ。」(モグラ)
「それは【モリアオガエル】のおたまじゃくしだよ。
木の上に卵を産み付けるんだよ。」(【師匠】)
「え〜〜〜?じゃぁ、この卵がかえったら水溜りにおたまじゃくしが落ちるように計算して卵産む場所決めてるの???」(モグラ)
「そうじゃない、ちゃんとこの時期どこに水溜りができるかちゃんとわかってるんじゃない。」(【師匠】)
「ひえ〜〜〜、すごい!!!」「え?でもこの水溜りが乾いてしまったらどうするの???」(モグラ)
雪解け水が常にあるから、乾かないのかな?どうか無事に蛙さんになってください。
そんなことをしていたら、ご主人来てくださいました。まさに【救世主】。
「今回は近くてよかったよ。」(ご主人)
なんのこと???
さっそく車からジャッキと角材を数本出して、車の右側からジャッキUP。 ※3
上がった車に角材をかまして、こんどはもう少し左よりをジャッキUP。
するとタイヤが浮いた。
すかざす角材をタイヤの下に入れ込む。
厚さが13〜14cmの角材1本と6cmほどの角材1本がタイヤのしたに吸い込まれていく。
次に前輪側を同じようにジャッキUP。
こちらにも角材が吸い込まれていく。
タイヤの廻りの泥をシャベルで掘ってどける。
いよいよエンジンをかけて脱出。
「出た〜〜〜!!!」
よかった、本当によかった。ご主人に御礼を言ってもいい足りない。
車の左側は泥だらけで、ドアも開けられない、しかしどこも壊れたようすはなくよかった。 ※4
「うちにきて泥流していきな。」(ご主人)
そんな〜〜〜、ありがとうございます。
ひとまず宿に向かい、車の泥を落とすことに・・・。
宿に向かう車の中で先ほどの疑問を【師匠】に尋ねてみる。
「さっきにご主人の、近くてよかった、ってなんのこと?」(モグラ)
「ん?もう時効の話だけど、むかし【常無】が田んぼのあぜ道で前輪を脱輪したことがあって、
そのときもご主人に救助要請したんだ。そのときは今回よりも宿から離れていたんだ。」(【師匠】)
そんなことがあったんだ。
水道をお借りして、泥おとしに・・・。
遠慮してさっさと済まそうとしていた【師匠】からホースを受け取り、ご主人が泥を落としてくれました。
あ、合わす顔がないです。
泥が落ちると、「中入ってお茶でも飲みな。」(ご主人)
もう恐縮して小さくなりたい気分です。
それでも珈琲をご馳走になって、ひととき歓談。
おかみさんも心配してくださってました。「出られてよかったですね。」
ここまでお世話になって、「日帰りの予定ですから、失礼します。」とはさすがに申し訳なさ過ぎます。
「今日って営業してるのですか?してたら泊めていただけますか?」(【師匠】)
「大丈夫ですよ。今掃除が終わったら、お部屋ご用意しますよ。」(おかみさん)
「掃除手伝わせてください。」(モグラ)
「仕事させてください。今日はなんでもお手伝いさせていただきます。」(【師匠】)
「なんかお昼作ってやっか?」(ご主人)
「いえ、コンビニでおにぎり買ってきましたから・・・。」(【師匠】)
う〜〜〜、ご主人の作るお昼ご飯を食べてみたかった。っと密かに思っていた私・・・ほんとうにずうずうしいです。
「山菜は採れたんけ?」(ご主人)
「まだ・・・」(【師匠】)
「じゃぁ、こっから歩いていけるとこに【こしあぶら】あるから、それを採ってくる仕事頼むかね。」(ご主人)
「はい、採らせていただきます。」(【師匠】・子モグラ・モグラ)
身支度を整え、本来の目的【山菜採り】に出発です。
【師匠】は何回もいったことある場所ですが、子モグラと私は初めての場所です。
久しぶりの山道は足にとってもやさしくて、歩いていて気持ちいいです。
【かたくりの花】が群集して咲いている場所。 ※5
と言っても、もう花は終わりに近く、ちょっと遅かったです。
【コゴミ】はまだ小さいのが残っていて、少し採れました。
【こしあぶら】はまだ小さい。あまりに小さくて採れないものが多い。
少しだが、ちょっと大きくなったものだけを採った。これでご主人に献上できます。
今年の山菜は10日ほど遅いようです。来週あたりが採り頃だったみたい。
【たらの芽】も小さいのが多かったが、それでも育っているものだけ採れた。
【うど】はみつかりませんでした。残念。
雪解け水の流れで手を洗い、おにぎりを食べた。山で食べるおにぎりってどうしてこんなに美味しいのでしょう???
宿に戻って、温泉に入り、夕食までの時間部屋でごろごろしていた。
そしておいしい夕食。
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「食事のあとで、布団降ろすの手伝ってくれます?」(おかみさん)
「はい、場所を教えていただければ、私が運びます。」(モグラ)
「では他のお客様のお食事が済んだら声をかけますね。」(おかみさん)
「はい、部屋で待ってます。」(モグラ)
私は部屋で待機してました。
けれど布団はご主人が運んでくれました。敷くのだけは自分達でしました。
翌日、ご主人とおかみさんに御礼を言って、宿を後にしました。
最後にご主人が【師匠】に言った言葉。
「左側に気をつけてね。」
「あと、5年は言われるな。」(爆)(【師匠】)
( 注 ※=シャッターチャンス これだけシャッターチャンスがあったにも関わらず、1枚も写真を撮っていません。なんでだ???)
このところ、伺う度に何かしらご迷惑をおかけしてしまっている、ご主人・おかみさん。
いつもすみません。
そして今回も大変お世話になりました。
ありがとうございました。
ご馳走様でした。
2010年5月8日(土)〜9日(日) 場所 会津 参加者 【師匠】 子モグラ モグラあああ
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